スポンサーリンク

急がば回れ(その2)

サッカー解説

以前、ガチガチに守備が固められた中央ではなく、比較的スペースのあるサイドからボールを運びましょう、と説明しました。
今回はゴール前(専門用語でアタッキングサードとかバイタルエリアとか言います)についても同じだということについて説明します。

では、下の図を見てゴール前の攻撃の方法について一緒に考えましょう。この状況で青チームはどのように攻撃すればいいでしょうか?

サッカーのボール運び

× よくあるNGプレー!

数的不利な状況で⑦番が無謀なドリブルを仕掛けてボールをロスト

サッカーのボール運び

ゴールに近付けば近付くほどシュートが撃ちたくて更に突進して行きたくなりますが、ゴール前中央はDFも一番守備を固めています
基本的に成功する確率の低い攻撃は止めましょう。

⑦番がロングシュートを撃ってブロックされてボールをロスト

サッカーのボール運び
ドン引きのDFラインを前に出させるなど状況によっては正解とも言えなくはないですが、基本的にキック力のないジュニアサッカーではペナルティーエリア外はシュートレンジ外です。
これも成功する確率の低い攻撃と言えます。

数的不利な状況で⑧番が無謀なドリブルを仕掛けてボールをロスト

サッカーのボール運び
⑧番④番⑤番の二人に徹底マークされています。この状況で後ろからくるパスを受けて前を向いてプレーするのは相当難易度が高く、成功率は非常に低いです。

△ おしい!

⑦番のスルーパスが①GKにキャッチ

サッカーのボール運び
悪くないプレーですが、ボールを追いかける⑧番に比べ、ボールが自分に向かってくる①GKの方が先にボールに触りやすく、例え⑧番が先にボールに触れたとしてもゴールから離れていく動きをしているのでシュートまでもっていくのは少し難しいです。

◎ 正解!

サイドから1対1を仕掛けてゴールを奪うプレー

サッカーのボール運び

⑦番が中央から仕掛けると見せかけてサイドの深い位置までボールを運び、クロスを上げます。
それに合わせて⑧番はニアサイド、⑥番⑧番が空けたマイナス方向のスペース大外を狙います。

そうすることでクロスを上げるコースをニア・ファー・マイナスの3つ作ることができます。
また、アタッキングサードでの1対1は思い切りチャレンジしてOKです。

サイドを起点にDFラインを崩してゴールを奪うプレー

サッカーのボール運び
まず、⑦番が一旦⑧番にボールを預けることにより元々集中している相手DFの意識を更に中央寄りにさせ、サイドに対する注意を逸らせます
DFの意識が低くなり、スペースのあるサイドの裏⑥番が取り、そこに⑦番がスルーパスを供給します。
⑥番のクロスに⑧番がシュート!
これらの攻撃の良いところはサイドの深い位置まで抉っているので、DFラインの更に奥に侵入し、しかも前向きにボールを持ち、簡単にシュートを撃てる点です。

×のプレーについてそれぞれ説明しましたが、一番注意していただきたいのはボールの動きです。

×のプレーはボールを即、ゴール方向に動かしています。

ゴール方向=中央は一番守備が固いエリアで、そこを攻めることは無謀と言えます。

攻撃の最終的な目的はあくまでゴールであり、ゴールに近付くことではありません。

サッカーではチャレンジすることは良しとされますが、「ここぞ!」という場面以外の無謀なチャレンジは止めましょう

×とは逆にのプレーだけは楔のパスとシュート以外はゴールとは違う方向にボールを動かしています。

ゴール前だからといって焦らず丁寧に数本パスを回すことで格段にゴールが決まる確率がアップするということがお分かりいただけましたでしょうか?

以上、今回は「急がば回れ その2」でした。

では、また。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました