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ロングスローの是非について

サッカー解説

全国高校サッカー選手権大会もいよいよ大詰め、1/11の決勝戦を残すのみとなりました。
今回の大会では特にロングスロー(長い距離のスローイン)を多用するチームが多く、その是非について話題となりました。

あるメディアのアンケート結果では、ロングスローは

    • 「あり」 93%
    • 「なし」  7%

と、肯定的な意見が大多数を占めたそうです。

私の意見も勿論「あり」です。
というか「大あり」で正直こんな良い戦術があるのに何故今まで皆やらなかったのか不思議に感じています。

理由は下記の二点です。

    1. ルール上、全く問題ない
    2. 戦術的に非常に有効である

特に2.についてですが、サッカーでは出来るだけ相手ゴールの近くでプレーすることが重要ですが、ロングスロー(スローイン)はオフサイドにかからずに相手ゴールに近付ける非常に有効な戦術なのです。

一度近くの選手にスローインしてから前線に蹴り込むというシーンをよく見かけますが、オフサイドになるリスクを避けなければならない為、あまり攻撃側にアドバンテージはありません。

それならば相手の守備陣形が整う前にロングスローで前に放り込んでまずはDFラインを下げさせる方がよほど良い戦術ではないでしょうか?

また、少し気になったのですが「なし」の意見の方で「美しくないサッカーだから」という理由があったそうですが、では「美しいサッカー」とは誰がどう定義するのでしょうか?
敵も味方も傷つけず、ルールに則り、一番有効な戦い方としてロングスローを選択し、結果的に勝利することは、私は非常に知的で美しいサッカーであると感じます。
もしロングスローが「美しくない」というのであれば、極論ですがフィジカルに頼ってキック&ラッシュを繰り返すイングランドのサッカーも「美しくない」と定義されるのではないでしょうか?

決勝に進んだ青森山田高校黒田監督は、インタビューでこう答えられたそうです。

何でもできなきゃダメ、というのがうちの考え方。
カウンターもあればボールポゼッションしながら崩していく形もある。
その中でリスタートもある。
ロングスローだけではない。
ありとあらゆることができて、その一つがロングスロー。

考え方そのものが正に美しい。カッコ良すぎます。

ウチは何でも出来る。
ロングスローはその中の一つに過ぎない。

逆に言うとこういうことでしょうか。
例えロングスローをルールで禁止したとしても、青森山田高校に勝てるチームはなかなかないでしょう。

今回はロングスローの是非についてお話しました。

では、また。

 

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